NEWS
ヒノキの森に入って木を見上げると、
枝が一定方向にだけに茂っています。
「ヒノキは、日の当たる方向には枝をぐんぐん伸ばしますが、
当たらないほうにはあまり伸ばしません」と久米さん。
そして、興味深い話を教えてくださいました。
「その昔、林業が盛んだったころ“もっと大きく育てよう”と
山に肥料をまいた時代がありました。
しかしその効果はほとんどなかったんだそうです。
一方、こまめに間伐を行った山では、
幹の太い、しっかりとした木が育ちました。
つまりヒノキが育つ上で一番大切なものは、太陽の光。
丁寧に手入れをして光を入れてやることが、
木にとっては何よりのごちそうだというわけです」。
さて
丸太にするために枝を払うと、そこには赤みを帯びた節。
おひさまの力をしっかり浴びた証拠でしょうか、
その断面は、まるで朝日のようなあざやかさでした。