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久米さんの仕事は、木を伐って市場に出すこと。
しかし、それだけにとどまりません。
たとえば、林業に携わる人たちへの啓発活動。
チェーンソーでの事故や、伐採時に倒木に当たる事故など
林業は常に危険と隣り合わせです。
事故を0に近づけようと
久米さんが所属する「S−GIT」という団体は、
全国各地に出向き、安全教育の研修に力を入れています。
「研修の中心はチェーンソーの基礎研修。
それぞれの木をじっくり見極め、手順を踏んで伐採していく方法を
みなさんにお伝えしています」。
今まで林業の技術は、師匠の技を近くで見ながら習得していくのが一般的でした。
経験や勘に頼ることも多く、基礎訓練が不足しているのが
事故の起こる一因ではないか?ともいわれているそうです。
労働災害が多いといわれる林業を、少しでも安全に。
そんな「S−GIT」の技術を学びたいという全国からの申し出に応えるべく、久米さんは日々精力的に活動しています。