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キシルスタッフおすすめの本を紹介する「キシルの絵本棚」。
今日の1冊は
「りんごかもしれない」。
なにやら意味深なタイトルですね。
「ぼく」の目の前にある、1つのりんご。
でもこれ、りんごじゃないかもしれない。
さくらんぼかもしれない。
あかいきんぎょかもしれない。
そんな想像(妄想?)が読んでいくうちに果てしなく広がっていきます。
「ぼく」の発想があっちこっちへ飛んでいくのが、どこか哲学的。
子どもも大人も、くぎづけ間違いなし!です。
いや、意外と、常識にとらわれてしまった大人向けの本かも、なんて感じます。
読み終わった後、
「あぁ子どものころはこんなふうに、いろんなことを果てしなく考えてたよなぁ」と
不思議な感情が生まれてきてしまう絵本です。
作者のヨシタケシンスケさんは、これがデビュー作。
センスの高さがうかがえます。
ちなみに、第2弾の
「ぼくのニセモノをつくるには」もシュールです。
《りんごかもしれない》
ヨシタケシンスケ/作・絵
ブロンズ新社