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今日の一冊は、「樹」のお話です。
「わたしは樹だ」
舞台は屋久島。
ここで生まれた小さな種が、
何百年、何千年もかけて
大きな大きな「樹」になっていく様子が描かれています。
生きていく過程で
樹は他の生きものたちに支えられ、
育った後には、他の生きものの住みかとして自分を提供します。
どっしりと根を張って助け合う森の様子は、
私たち人間が見習うべき「生き方」かもしれません。
自分の根を張り、
自分を支えてくれるものを支えること。
与えられた場所で、
自分のすべきことを丁寧に咲かせていくこと。
自然の雄大さはもちろんのこと、
「生きる」ことの美しさを
改めて感じることのできる一冊です。
《わたしは樹だ》
松田素子/文
nakaban/絵
アニノマ・スタジオ