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今日ご紹介するお話。
舞台はちいさな公園です。
よかったなぁ、かあちゃん
3人の男の子たちがいつも遊んでいる公園。
ベンチに、おじいさんとおばあさんが座っていました。
おばあさんは認知症。
遊びに来た男の子たちを、
昔亡くなったわが子と間違えたようです。
そして数日後。
おじいさんから
「おばあさんが居なくなった!!」と聞かされた3人は――。
認知症のおばあさんの姿を目の当たりにした
男の子たちのとっさの一言に、胸が締めつけられます。
これからますます進む高齢化社会。
誰もが思いやりの心を持って生きていけますように。
この本には、
そんな願いが込められているように感じました。
同時に、
おばあさんはいろんなことを忘れてしまったけれども、
わが子のことはいつまでもおぼえている、
そんな母の愛情も垣間見えるお話です。
《よかったなぁ、かあちゃん》
西本鶏介/文
伊藤秀男/絵
講談社