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株式会社キシル(本社 静岡県浜松市、代表取締役 渥美 慎太郎)は、12月10日(木)に発表されたウッドデザイン賞運営事務局(後援:林野庁)主催の第1回「ウッドデザイン賞」において、「キシル 六次産業化プロジェクト」で、ウッドデザイン賞2015<林野庁長官賞(優秀賞)>を受賞しました。
ウッドデザイン賞は、「木」に関するあらゆるモノ・コトを対象に、暮らしを豊かにする、人を健やかにする、社会を豊かにするという3つの視点から、デザイン性が優れた製品・取組等を表彰するもので、今年度創設され第1回目となります。
応募総数822 点から書類による「第一次審査」、審査委員会(委員長:赤池 学氏)による「第二次審査」を通過した397点の「ウッドデザイン賞」受賞作品の中から、「最終審査」で選ばれた「農林水産大臣賞(最優秀賞)を1点、「林野庁長官賞(優秀賞)」を9点、「審査委員長賞(奨励賞)」を30点が選出されました。
当社は今回、5点の商品・プロジェクトを応募し、5点全てがウッドデザイン賞を受賞、うち1点が林野庁長官賞(優秀賞)を獲得する運びとなりました。
■受賞した「キシル 六次産業化プロジェクト」について
当社が2002年より国産材(主にヒノキ)を使用した学習机の企画・販売(第三次産業)からスタートしてきた中で、需要が増加し生産が追いつかなくなる状況が続いたことから、2014年より木材加工と製材の2つの自社工場の稼働(第二次産業)を始めました。次の目標は山林を購入し、自社の生産計画に沿ったスムーズな伐採(第一次産業)を目指していく取組です。
【六次産業化のメリット】
六次産業化は一般的に、第一次産業から第二次・第三次へと展開しますが、当社の場合はその逆をたどっているのが特徴です。最大のメリットは「お客様と直結している」ことで、常に一定数のファン(顧客)がいるのが強み。生産計画が立てやすく、それゆえ取引先(林業家や製材業者)との連携がスムーズ。自社工場も稼動しているのでコンスタントに木材の加工ができます。
日本の木をたくさん使うために何ができるかを考えて進めてきた事業ですが、現在は社内にとどまらずより多くの関係者(林業や製材業)と連携を始めています。規模の拡大が課題解決のひとつと考え、今後も使用量の拡大をめざしていきます。
■受賞のポイント(審査委員会コメント)
六次産業を川上からでなく、ユーザー目線から辿るという逆転の発想に新たな展開の可能性が見えてくる、ウッドデザイン賞に相応しい優れた取組である。
消費者ニーズを正面からとらえ、自社の開発プロセスに活かし、地域での協業につなげていく本来あるべきバリューチェーンを目指している点を評価した。
■第1回ウッドデザイン賞受賞 全商品/プロジェクト
1. あまり木おもちゃプロジェクト(ライフスタイルデザイン部門)
2. キシルのお箸づくりワークショップ(ハートフルデザイン部門)
3. ヒノキのカスタネット(ハートフルデザイン部門)
4. キシルの4本脚デスク(ソーシャルデザイン部門)
5. キシル 六次産業化プロジェクト(ソーシャルデザイン部門)※林野庁長官賞(優秀賞)受賞
■今後の予定について
現在は学習机の製造販売がメインですが、今後はリビング家具の製造販売や、FSC材を使用した企業向け家具等の製造販売を行い、販売数を増やすと同時に生産数を高め、国産材を日本一使う会社を目指していきます。
■報道関係者からのお問い合わせ先
株式会社キシル つたえる推進部 田中
電話:053-415-8702(平日・祝日9:00~18:00)