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スーパーに、秋のくだものがあれこれ並び始めましたね。
ぶどう、梨に続いて、りんごの季節が始まります。
そんなわけで、今日はこちらの絵本です。
ひとりぼっちのりんごのき
主人公は、大きなりんご園のすぐ近くに育つ、
小さなりんごの木。
りんご園の木々は、おじいさんとおばあさんに
お手入れをしてもらい、ミツバチや鳥に囲まれてにぎやかです。
いっぽう
ひとりぼっちのりんごの木はその楽しそうな様子に、
「りんごえんにつれていってください」と頼むのですが
その願いはかないません。
春が去り、夏が来て、収穫の秋。
そして季節がめぐって次の春がやってくる頃、
小さなりんごの木が見つけたものは――。
木の一年間があざやかに描かれる
なかのひろたかさんの絵が印象的。
シンプルなストーリーなのですが、
何度か読むと、
ひとりで生きていくことの力強さや
小さな心が強く育つたくましさが
感じられます。
《ひとりぼっちのりんごのき》
三原佐知子/作
なかのひろたか/絵
福音館書店