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子どもたちの日常を、時にあたたかく、時に切なく描く絵本作家、
くすのきしげのりさん。
先日の「ふくびき」に続き、もう1冊ご紹介します。
ひときわ”泣ける”、この作品。
みずいろのマフラー
ちょっと気弱な転校生、ヨースケ。
同級生たちはつい、調子に乗ってヨースケをからかってしまいます。
困った顔をしながらも仲間についていくヨースケ。
そんなやりとりを見てしまった彼のお母さんは、
「あなたたち、なにやってるの!」と
ふるえた声で叫びます。
同級生とヨースケの関係はギクシャクしたものに……。
そして、お母さんが「みずいろのマフラー」に込めた願いとは。
「いじめ」と「からかい」の境界線、
思いをつたえることの大切さと難しさ、
子どもたちの普段の暮らしにありそうなエピソードの数々が、
鮮明に描かれています。
親として、どのように子どもたちと関わっていったらいいのか、
考えさせられるストーリーです。
小学生への読み聞かせにもぜひ。
《みずいろのマフラー》
くすのきしげのり/文
松成真理子/絵
童心社