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風邪やインフルエンザ、流行していますね。
この季節になると、いつも思い出す絵本があります。
いしゃがよい
風邪をひいたパンダ、ファンファンを荷台に乗せて、
エンさんは自転車をこぎます。
ひと山越え、ふた山越え、医者通い。
毎冬エンさんは、風邪を引いたファンファンを
何度もお医者さんに連れて行くのです。
やがて月日は経ち、年老いていくエンさん。
すっかり大人になったファンファンは……。
「おじさんとパンダ」という不思議な組み合わせですが、
ふたりを結ぶ強い絆が、親子の愛情を感じさせます。
子どもが小さいころって本当によく体調を崩すし、
「なぜこのタイミングで!?」ということも多いですよね。
つくづく、子育ては思いどおりにいかないなぁと
落ち込んでみたり、悲しくなってみたり。
それでもわが子のために、
寒い中通院して、寄り添って看病して……。
きっとそのひとつひとつが、親子としての一ページを
作っていくのかもしれません。
《いしゃがよい》
さくらせかい/作
福音館書店