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小さな男の子って、
ときどき不思議な行動をしますよね?
そんなことをふと思い出す、楽しい本を見つけました。
あな
日曜日の朝、ふと思い立って
「あな」を掘り始めた男の子、ひろし。
穴はずんずん深くなります。
行き交う人が不思議そうに尋ねます。
返事もそこそこに、
どんどん下へと掘り進めていく姿は
まさに「男子」そのもの(!)
お母さんには理解できない世界なのですが、
そこへやってきたお父さんは
「あせるなよ」と意味深な声をかけます。
そして気づけば、
自分の背丈よりも深く掘られた穴。
果たしてその結末はーー?
大人になると「意味がない」と思いがちなことこそが、
子どもにとって何より大切な遊びなのかもしれませんね。
まだまだ続く夏休み。
日陰の一角でこっそり穴掘りをしてみたくなりました。
(それにしても今年の夏は暑いですね……)
《あな》
谷川俊太郎/作
和田 誠/絵
福音館書店