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小学校の入学準備が少しずつ進んでいくと、
「もう小学生になるのに、こんなんでいいのかしら?」
なんて、親のほうが焦ってしまうこと、
多々出てきますよね。
かくいうわが家も、娘が小学生になっても
指しゃぶりをやめられなくて困っていました。
ゆびたこ
もうすぐ小学生になるのに、
なかなか指しゃぶりをやめられない「わたし」。
包帯を巻いたり、お父さんに叱られたりしても
夜になるとつい、吸ってしまいます。
するとある日、親指にできた「ゆびたこ(吸いだこ)」が
突然大阪弁でしゃべり出すのです。
「もっと、ゆびしゃぶりして
わいのこと おおきくしてや~」「うそやろ~! どうしよう……」
「ゆびたこ」と「わたし」との軽妙なやりとりに
思わずププッと笑ってしまいます。
そして、「ゆびたこ」が消えていくときには
何となく寂しい気持ちに……。
さて、「わたし」は無事に指しゃぶりを
やめる事ができるのでしょうか!?
余談ですが、わが家の娘は
7歳の誕生日に「7さいになったからやめる」といきなり宣言し、
その日以来、ぱたりと卒業しました。
あまりにあっけない出来事で、親の方が拍子抜け。
どんなことも、
その子その子のタイミングがあるものですね。
《ゆびたこ》
くせ さなえ/作
ポプラ社